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 〜サービス業から得る看護のヒント〜
第4回 褒められ帳
西井拓也 ⁄ 精神科看護 2006年7月号掲載


いいサービスをするためには、自信と余裕が必要です。
仕事を好きになるためにも、自分に自信をもって仕事をすることです。

手っ取り早く仕事を好きになるには、自分の仕事を褒めてもらうことです。
ところが、自分のがんばりを認めてもらえないことのほうが多いように感じませんか?

誰もイジワルで褒めてくれないのではありません。言葉にならないだけなのです。
なかなか褒めてもらえなくても、心の中では評価してくれているのです。

日本人には、評価を期待することは”卑しいこと”と考える傾向があります。
評価されても謙遜するのが美徳であるという考え方が、まだまだ一般的なのです。
ここで気をつけなければならないのは”ひけらかす人”にならないことです。

ハッキリとした評価が得られないからと自分の成果をアピールすると「みっともない」と嫌われてしまいます。
どんなに仕事ができる人でも、ひけらかす人は周囲から愛されないのです。

でも、褒めてほしいという欲求は、実はみっともないことではありません。
人間は群れをつくる生き物ですから、常に周囲から自分を認識してほしいという思いがあります。
群れを作る動物は、群れからはぐれれば死を意味するのです。

認められたいという気持ちは、全然みっともなくないのです。
仕事にヤリガイや充実感を感じるのは、上司に褒められたときです。
1つの仕事をして、自分の上司にそれを認めてもらって自信がつくのです。

ところが”褒めてもらおう”と思ってやった仕事はスグに見破られてしまいます。
「ああ、あの人は評価がほしくてやったんだな」と思われてしまうと、せっかくいい仕事をしても評価はもらえないし、ひけらかしていることになってしまいかねません。

やはり評価をもらうことにばかりに気持ちがいってしまっては、いいサービスもできません。
仕事というものを突き詰めると、最終的には自分との闘いです。
自分のこだわりを、貫くことができるかどうかです。

自分のこだわりは、他人にはなかなか理解されません。
誰も認めてくれる人がいなければ、自分で自分のがんばりを認めてあげればいいのです。
自分で自分を褒めてあげるのです。

今回の”イズム”は、そんなときに活躍する”褒められ帳”の紹介です。
この方法は知り合いの精神科医からも評価をいただいていますので、自分に自信がもてない方や、仕事で失敗して自身をなくしている方にはおすすめです。
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